ジオン軍、幻の新型モビルスーツ(タイプA)完成

フルスクラッチビルド

お久しぶりでございます、管理人のちょい薄みどりです。 

今回は、完成のゴールテープを切りたいと思います。

興味がございましたら、お付き合いのほど宜しくお願い致します。 

  

 

表面処理の難しさ

アイキャッチに、表面処理からの脱出とは書きましたが。

本音は嫌気が差してにげました。申し訳けございません。 

いやいや~本当にしんどく、修行ならぬ苦行 やってもやっても先が見えず 

プラ板からの表面処理とパテ類からの表面処理の違いを痛感した次第です。 

 

やすりがけの表面処理作業
手のひらパーツのやすりがけ

パテを盛っては削り、盛っては削りの繰り返し 

合間にサフを吹き付け表面チェック…  その無限に近いループ。 

フルスクラッチ系なので、当然といえば当然なのですが。 

 

時短を目標に掲げている自分にとって、焦るは 情けないは の矢が交互に襲い掛かり

『他の人と、同じものを作っても面白くないだろ…』っと、自分に言い聞かせて

制作しているうちに、焦りと不安からか やすりがけでの震えなのか?本当の手の震えなのか? 

…逃げました。 

悪魔の囁き図

言い訳ですが、自分自身の求める完成のハードル位置を調整して 

完成品を増やし、ブログ更新頻度を上げるという悪魔の囁きに耳を傾けました。 

 

失敗例

何事にも、人が作業する上で何かしらの失敗はあると思います。 

 

ゴールに向かうまえに今回、制作での失敗例をご紹介します。 

バックパックの失敗

バックパックの設定イラストなどないので、わたしが適当にデザインした物を制作 

 

一応、ジオン軍 っぽいバックパックと思いデザインしたのですが。

制作後 設定資料等を見ていたら、アッグガイのバックパックに似ているかな?と思い バッチグー 

 

…しかし、バックパックの表面処理中に失敗部分を発見 

バックパック失敗部分の拡大

バックパックの上部側の吸気口?吸水口?用に切り出したプラ板の向き

間違えて切り出し、接着していました。 

プラ板製品:エバーグリーンのラップサイディングのプラシート

同じ左右対称の形になる様に 背中を瞬間接着で仮止めして切り出したつもりが

接着の方向?を間違えたのか、写真の矢印の様にプラシートの波部分方向

間違えて接着していました。 

写真では分かりづらいかもしれませんが、波部分の傾斜が違うため 

表面の光の反射が 同じ様に反射していないのがわかるかと思います。 

 

表面処理中に何か違和感を感じたのですが、気付くのが遅く

とりあえず、私的に全体のデザインイメージに問題が無いと判断して

制作を続行…苦渋の決断 

 

頭部制作での失敗

2つ目は、制作方法の失敗です。

私的に失敗[失敗=制作時間短縮]しました。 

 

今回の模型の頭部を制作する時に、パテからの削り出しを考えておりました。                     

 

閲覧して頂いているモデラーのなかにも

余ったパテの塊や、余ったキャストの塊を保管している人は居るのではないでしょうか。 

 

私は貧乏性…いや(汗)貧乏なので、いつか使える日が来ると信じ 保管しております。 

パテ類、レジンキャスト類の余りの塊

それがそれが、今回の模型で活かされると思い 

意気揚々と軸となるプラ板に瞬着で接着し、 

接着後 パテの塊の隙間にはポリエステルパテで埋めて整形していく方法で制作していました。 

 

頭部の制作過程
頭部制作の変遷

新規パテの使用量も削減出来、余ったパテ塊もここで使えて一石二鳥と思っていたのですが、

制作していくと思った程の効果(効果=作業能率向上+作業時間短縮)が無く 

年代物のパテ塊なのか?やたらと堅く、加工にとても時間がかる始末。 

パテの加工時の粉粉は当たり前で、パテの硬化後の気泡処理(表面処理)がやたらと時間がかかり 

全体の制作方法を考え直した事をおぼえております。 

頭部の加工途中、その1

モノアイのスリット部分もくり抜く事を考えておらず。 

くり抜きにとても時間がかかり、頭部を作るだけで何日かかった事かわかりません(汗) 

頭部の加工、その2

この模型のブログ記事を初めから読んで頂いている人には、違和感を覚えていたかもしれませんが。 

頭部の制作記事が無かったと思います。 

 

理由はご紹介した通り、制作方法の違いで最後の最後に紹介させて頂きました。 

 

本音は、頭部はブログを開始する前に制作しはじめて 

あまりにも制作に時間がかかり過ぎたため、頭部の掲載は止めて制作方法も変更しました。 

 

ここで、制作方法の失敗とは書きましたが。はじめにも言っているように 

私自身が感じている事なので、パテ塊の削り出し作業が間違いとかパテを組み合わせた

制作方法が間違いとかでは一切ございません。 

 

この記事を閲覧されているモデラーの中には、パテからの削り出しが一番早くできるとか 

性能のいいやすりを使えば、もっと速く削れるとか 

プラ板とパテ類をもっとうまく使えば…っと 言いたくなる気持ちをおさえて

閲覧されているモデラーの方も居られるかもしれません。 

かくいう私も、スクラッチ系なので 

パテからの削り出しにすれば早いだろうと高を括っておりましたが。 

…いやいや(汗) 自分自身のスキルの無さ、経験値不足を痛感した次第です。 

今後は更なる作業能率の向上を探求しつつ、閲覧して頂いている方々に

ほんの少しでも、役立つ作業方法をご紹介出来ればと思っております。 

 

カラーリングの設定 

今回の模型には(実験データ収集兼確認用に作られた20分の1の模型)という設定で制作しました。 

実験データ収集模型、という設定なので私的に 

カラーリングは黒系の単色を考えていたのですが。 

 

せっかく配色の設定などがないので、遊んでみようと思い。 

実験データ収集模型の私のイメージからあまり離れないように 

色々カラーリングを検討してみました。 

カラーリングの検討図

色の配色など検討するときは、色の配色専門誌を一度みてみるのも

勉強になり面白いかもしれません。 

お勧めとまでは、いかないかもしれませんが… 

・月刊モデルグラフィックス 2011年4月号 特集:ガンプラ塗装の「論理と実践」

古い模型雑誌なので、閲覧できる機会がございましたら是非。 

 

…やってみて判る事ですが、色の配色は本当に難しく奥が深いです。 

その道を極めるのは、一生涯 勉強を痛感します。  

 

仮組からの比較・完成

一応、分かりづらいかもしれませんが 仮組みから少しアウトラインを変更しています。 

胸部の下側と腹部を肉付けして修正、 

腿部の付け根も腰と尻(でん部)のラインに合わせる感じで修正 

 

修正後の仮組み比較ーその1
修正後の仮組み比較ーその2
修正後の仮組み比較ーその3
修正後の仮組み比較ーその4

固定モデルとは言え関節部分は球体関節のイメージでポリエステルパテで制作 

動力パイプは芯に2㎜のアルミワイヤーを入れてエポキシパテで制作 

腰部の両脇についている小物は、プラ板の箱組、バックパックも同様 プラ板の箱組です。 

修正後の塗装ーその1
修正後の塗装ーその2
修正後の塗装ーその3
修正後の塗装ーその4
完成写真ー前面
完成写真ー背面

写真撮りの下手くそに助けられている部分もありますが、 

ゴールテープを切る事ができました。 

 

完成後の ”あるある” で、作品に対して ”もう少しこうすれば、あゝすれば” は 

少なからず あるとは思います、 

私にも、その ”あるある” がプラカードを持って並んで来ておりますが。 

それは次回作品にむけて薙ぎたおして おきたいと思います。 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

次回作で、また お会い出来たらうれしいです。

コメント

  1. ガンガンG より:

    このスクラッチには今の今まで出会うことがありませんでした。なんでだろ。
    この謎のモビルスーツ群はネタとしては大変美味しいところなので一つの完成体を拝見できたことに喜んでおります。
    自分も妄想は楽しんでおりますがイラストにしたりましてや立体にすることなんて夢のまた夢です。ピンタレストという画像収集サイトのようなものに今回収蔵させていただきます。